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ソニー・ロリンズ/ウエイ・アウト・ウエスト

ジャズ・サックス1

2005年01月25日

way out west.jpg Sonny Rollins/ Way Out West

 今日はソニー・ロリンズの名盤「ウエイ・アウト・ウエスト」です。ソニー・ロリンズのテナーは豪放で力強く、それでいてユーモアと素朴さがあり、かつしなやかさもあってまさににテナーの王様ですね。本作はロリンズが西海岸に出向き、初めてピアノレス・トリオに挑んだ意欲作でもあります。パーソネルは、ソニー・ロリンズ(ts)、レイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(ds)。1957年LA録音。Contemporaryレコード。

 ソニー・ロリンズは最高のハード・バップ・テナーとして位置づけれらています。それは56年の名盤 「サキソフォン・コロッサス」 によって決定的なものとなりました。そして、57年3月に本作の 「ウエイ・アウト・ウエスト」、4月にBlueNoteに 「ソニー・ロリンズVol.2」、9月に 「ニュークス・タイム」、11月には 「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジバンガード」と定評ある作品を立て続けに世に送り出し、不動の地位を確立することになります。

 いずれもロリンズのワンマンジャズではあるのですが、その圧倒的なサウンドでジャズ特有のダイナミズムの魅力を発散しています。それは、本作やヴィレッジ・バンガードのライブ盤でのピアノレスという、さらなるワンマン化によってより強化されてゆくことになります。それは一種の美学といえるほどにロリンズ的世界が先鋭的に突き詰められているといった風情です。

 ロリンズは表舞台から忽然と姿をくらますという隠遁を何度か繰り返しますが、その第二期は59年~61年でした。伝統的な意味でのアドリブの奥義を究めること、それは逆にマンネリズムに陥りやすいことを意味します。またジョン・コルトレーンという次代のテナーの台頭ということも影響したことでしょう。ある意味でハードバップの盛衰の大きな潮流を当時の最高のジャズマンであるロリンズ自らが真摯に受け止めたという構図であり、それは全く象徴的であったといえることです。

 そうしたジャズ史に見える諸々を考察して少しでもジャズそのものを俯瞰しようとする思いがどれほど音楽の持つ魅力や本質を照らすかということでは、ほとんど詮無いこと、意味ないことと、いつも一通り書き終えてから思うことです。音楽は本来感性で受け取ることがすべてであるはずです。ついうん蓄を傾けたくなるのですね。そりゃ音楽をどう感じたかについてうまく伝えることができればそれにフォーカスしたいのです。それがなかなかできないってことが問題なのです。

 いずれにしましても、ソニー・ロリンズのテナーはモダン・ジャズの幾多の音楽の中でも最も素晴らしいものの一つです。例えば、本作の4.Come, Goneや8.Way Out Westでの少しアップ・テンポでの自在のインプロヴィゼイションをじっくり聴けば明白です。

1.I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande)
2.I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande) [Alternate Take]
3.Solitude
4.Come, Gone
5.Come, Gone [Alternate Take]
6.Wagon Wheels
7.There Is No Greater Love
8.Way Out West
9.Way Out West [Alternate Take]

JR.comでは試聴可。→  Way Out West
  → Saxophone Colossus
  → Sonny Rollins Vol.2
  → Newk's Time
  → A Night At The Village Vanguard

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Sonny Rollins/ Way Out West

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投稿者 aft : 21:22 | コメント | トラックバック

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コメント

ロリンズ大好きです。ゴリゴリッとした音がたまりません。
奥様が亡くなってかなりダメージ受けてると聞いて心配です。
私の一番好きな曲はロータス・ブロッサム(エイジアティック・レエズ)かな。いっぱいあって悩んじゃいますね。

投稿者 reiko : 2005年01月26日 21:36

reikoさん、コメントありがとうございます。
私最近のジャズ界の動きに疎くて、ロリンズの奥さんのこと、全く知りませんでした。ロリンズさん1930年くらいの生れですから今年75才前後。かわいそうですね。
それと、自分の興味が50年代や60年代に集中していてかなり偏っていると感じています。
最近のものや日本人のものをもっと聴かねばと考えています。

投稿者 aft : 2005年01月27日 00:15

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