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アイランド/マイケル・ベイ
Movies
2006年04月08日
先日東京出張の際に泊まったホテルで映画『アイランド』を観ました。しかも2回続けて約4時間TVの前に釘付けになったのでした。内容はクローンを扱うSF作品ですが人間存在の意味を考えさせられる意義深い映画でした。監督マイケル・ベイ、主演ヨアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン。2005年米。
最近じっくりと映画を観る意思も暇もあまりなかったんですね、そういえば。たまたま宿泊したホテルで寝るまでかなりの時間があったので何の気なしにTVを付けたらそこに単に美しいというよりもその美に力のこもったような素敵な人が出ていました。この映画の女優スカーレット・ヨハンソンでした。異形のSF空間の中に不可思議で強烈な魅力を発散するヨハンソンの存在感に私はTV画面の前から結局長時間離れることができませんでした。気が付いたら毎日入る風呂にも入らず深夜0時をとっくに回っていたのでした。
ハリウッド女優ということではそれほどの美形ではないのかもしれませんが、その美にはキュートで独特の深い吸引力がありますね。私は圧倒的に犬よりも猫が好みなのですが、同じ猫派の方なら理解してもらえるかもしれないと思います。少し口を半開きにした無防備な表情や鋭い輝きを放つきれいな瞳。マイペースというか自分をいつも大事にする独立した強い自我を感じたりします。
ストーリーが圧巻です。そのクローン人間を生産する施設では何も知らないクローン人間達が「アイランド」行きを夢見て閉鎖空間の中で暮らしています。ここではビジネスとしてホンモノの人間である依頼人から臓器提供や代理出産のために依頼人のクローンを作り出しているのです。アイランド行きはすなわち臓器移植等の役目を果たして死んでゆくことを意味します。このクローン達は成人のまま生まれホンモノと同じように心も体も有しています。主演のマクレガーはその真実を知りアイランド行きを勝ち得たヨハンソンと一緒に命からがら施設から脱出します。そして追われる身となりながら自分の依頼人であるホンモノ人間を探し、結局のところホンモノが自分と間違われて殺され自分がそのホンモノとして生きてゆく、そして最後は施設のクローン達を開放するという痛快な話です。

ただその時観ていてそれ以来今も感じる感覚が我々の命の意味についてです。この宇宙の片隅に存在する自分を含めた多くの生命はいったい何のために存在しているのだろうということです。人間一個一個の生命は必ずすべて消滅してゆきます。そのことを思うと映画の中のクローン人間達と結局のところ同様なのではないかという深い虚無感に襲われます。マクレガーが自分の正体とその意味を知った時の驚愕と恐怖を少しの共感を感じつつ理解できるように思うのです。
命に意味を求めること自体が意味のないことでそれは人間の恣意が作り出す傲慢なのかもしれません。永遠を指向するDNAを媒体とした物理現象、各個体はそれを次世代に繋ぐ役割があるのは確かです。それ以上の意味を求めること自体が無意味というか所詮無理なことではないかと純粋理系の私は思うのです。
投稿者 Jazz Blogger T : 10:27 | コメント | トラックバック
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